そして伝説へ

 
Gとの戦いは仮初の決着を見た。
 
 
ホウ酸団子設置、それでかたがついたと思った。
しかしそれは間違いだった。
 
奴はまだいのだ、そこに。
 
設置から数日、緊張の糸は切れることなく警戒にあたっていた。
そんな今日姿を現したのだ。
 
だがしかし、こちらの武器はトラップ系
即時攻撃できる火力を持ち合わせていない。
 
じゃあどうすれば。
 
まてよ、火力、飛び道具ならあるではないか。
幾度と無くその効果を知らしめたカビキラーが。主にカビに対してだが。
 
たしか関節あたりに呼吸器があるとかでそれらを塞ぐ洗剤なら止めをさせると。
 
迷わずカビキラーを放った。
飛び跳ねると覚悟していたがそんなことはなかった。
 
すでに奴は弱っていたのだ。
 
ホウ酸団子の効果だろう。なら見えないところで弱ってくれよ。
カビキラーの噴射を数度その身に受け奴はひっくり返った。
 
痙攣を見せたかと思ったら動かなくなった。
 
すかさず割り箸を手に取りトイレへ。
さっさと水を流す。
小?
馬鹿言ってるんじゃない獅子は全力を持って獲物をしとめるのだよ。
大で。
 
勢いある水流に身を任せ奴は新たなる旅に出ていった。
もうくんなよ。
 
 
 
一匹見たら、というパターンじゃないことを祈る。
たまたま紛れ込んだだけということで。
子孫なんぞ残すなよ。